バリュー株投資家のためのPEGレシオ
日経ヴェリタス(投資家向けの週刊新聞ですね)で、バリュー株投資指標として、【PEGレシオ】が取り上げられていました。
PEGレシオを基準にした銘柄選びはやったことなかったので、軽く見てみました。
株をかじったことがある人であれば、誰でも聞いたことはあるのは【PER】だと思います。
PERは、株価を一株当たり利益で割った値ですね。その銘柄が割安かどうかの指標としてよく使われます。私もこの指標は必ず見て、最初のフィルターをします。
ただ、PERも万能ではなく、単純にPERの大小で銘柄の比較をすることは難しいです。
なぜなら、PERには成長率の高い銘柄は大きくなり、逆に成長率が低いと見込まれる銘柄は小さくなる特徴があるためです。よって、同じPER値を持っていても、その価値は異なるということですね。(PERを比較する際は同業他社間で、とよく言われますが、これもそのせいでしょうね。)
一方、PEGレシオは、【PER÷一株当たり利益成長率】で計算されます。値が小さいほど割安ということを示します。
PEGレシオを使うことによって、成長率を加味した割安株を発掘することができます。
ヴェリタスではPEGが小さい銘柄(過去3期の平均成長率を使用)として、TDK、昭和シェル、清水建設などが紹介されていました。早速過去の損益計算書を見てみましたが、結論から言うと「うーん。。。」という感じ。データの扱いに気を付けないとなという印象です。
というのも、「一株当たり利益成長率」というのが曲者で、平均成長率なもんで、たまたま突出して今季が良い、あるいは過去が悪い場合は、大きくなっちゃうんですよね。上述したTDK、昭和シェル、清水建設はそれによってPEGレシオが割安になっている感じでした。
PEGレシオを使って銘柄分析をするのであれば、過去数年分のPEGレシオを算出して、安定して割安であるかどうかを判断する必要はありそうです。
その点ではPERでも同じですけどね。
では。