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たばこ産業は儲かる?

 

ブログ引越しました。こちらもぜひ御覧ください。

 

日本たばこ産業JT)への投資を検討しています。

今回は、JTの情報がいくつか集まってきたので、まとめたいと思います。

 

どんな企業?

みなさんご存じ、「ひとのときを、想う。JT」のJTです。

日本でたばこを販売している唯一の企業ですね。

そのほかにも、医薬品、加工食品、飲料の製造・販売も行っていますが、飲料については、撤退発表が既に行われています。

 

JTの缶コーヒー結構好きだったんですけどねー。

 

各事業の売り上げ収益構成は以下の図のとおり。

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参考:http://www.jti.co.jp/investors/library/annualreport/pdf/annual.fy2014_J_all.pdf

 

国内・海外たばこの売上で約8割が占められており、この比率を見るとわかる通り、医薬品や加工食品が経営に与える影響は小さそうです。

ということで、キーはやはり「たばこ」ですね!

 

たばこは儲かる?

 では次に、過去の決算データからEPS(一株当たり純利益)推移を見てみます。

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綺麗な右肩上がりとまではいきませんが、特にここ5年は成長傾向にあることが分かります。

さてここで、疑問が出てきます。

私たちの身近で見ても、喫煙者は明らかに減っています。喫煙スペースの減少や歩きたばこの禁止条例など、愛煙家への風当たりも明らかに強くなっているといえるでしょう。

なのに、なぜ利益が出せているのか?

 

最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

 こちらのデータからも、喫煙率は日本の喫煙率は右肩下がりなのは明らかです。

 

図録▽主要国のたばこ喫煙人口比率の推移

さらにこちらのデータはその傾向が海外の主要国でも顕著であることを示しています。

 

その理由は二つあると予想します。

1.一部の新興国ではたばこ消費は増加傾向

最大のたばこ消費国である中国では消費量は増加傾向にあります。

また、消費量4位であるインドネシアでも消費量は増加していることが分かります。

これらのような新興国は今後の経済発展によって、たばこのような嗜好品への支出が増えていくことが予想できますし、今後も安定した消費が見込めるはずです。

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参考:http://www.jti.co.jp/investors/library/annualreport/pdf/annual.fy2014_J_all.pdf

 

JTは海外へのたばこ事業拡大を非常に積極的に行っている企業としてもよく知られています。日本だけだと事業が縮小していくことが明らかなので、当然の選択と言えるでしょう。実際に、この海外事業拡大が、力強いEPS増加を差させているといえるでしょう。

また、JTROEは18%近い高水準にあり、効率よく投資が行われていることが分かります。

2.商品への価格転嫁がしやすい

私はたばこは吸いませんが、たばこ税ってしょっちゅう上がっていて、今ではひと箱400円以上が当たり前みたいです。

それでもやめない人はやめないですよね。

ですので、コスト増がもし発生したとしても、価格転嫁は比較的容易にできるのではないかと予想します。これは生活必需品を独占的に出している企業の最も強い武器ともいえるかもしれません。

バフェットも、コモディティ銘柄は避ける方針のようです。

 

まとめ

現在のPERは17.6倍です。

決して割高という値ではありません。

また、配当や自社株買いに積極的な点も非常に好感を持てます。

 

ここのところの株価暴落に引っ張られて、JTも株価が下がっているので、ここらで買おうかなー。。悩む。

 

では。