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長期資産運用でじっくりと資産を殖やすために。

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投信は無分配のほうが有利なのか?

 

ブログ引越しました。こちらもぜひ御覧ください。

 

私が大学生だったころ、投資信託に興味をもってネットで調べ始めたとき、よく見かけたのが、「長期投資であれば、分配が少ない、あるいは全くないファンドのほうが有利!」というような記事でした。

 

これを見たときに、始めに感じたのは、「なんで?」という疑問でした。

だって、もらえるものはもらっといたほうがよくない?

その疑問に答えるためにシミュレーションをしてみましょう!

 

分配型 VS 無分配型ファンド

分かりやすくするため、全く同じ銘柄で構成された投資信託である、ファンドAとBが存在するとします。

 

・ファンドA

   分配金方針=儲けはすべて分配金として分配

   「儲けや投資銘柄からの配当は分配金の形できっちり投資家に還元するよ!」

・ファンドB

   分配金方針=無分配

   「儲けが出ても分配金は出しません!その分を再投資するよ!」

 

カギになるのは、ファンドBは、儲けをファンドB内で再投資してくれるということ。

投資信託を購入した場合、投資家の損益は

  「基準価額の増減 + 分配金」

で決まります。

ファンドBは分配金がない代わりに、その分を再投資するため、ファンドAよりも基準価額が大きく増加するはずです。

ここで次の疑問が出てきます(よね?!)

  「ファンドAを購入したとしても、分配金を投資家が自分で再投資すれば同じじゃないの?」

投資信託は普通、少額から投資できるため、分配金が少額でも問題にはなりません。

では、なぜファンドBのほうが有利なのか?

それは税金の繰り延べ効果で説明がつきます。

 

税金の繰り延べ効果

では、シミュレーションに移ります。

ファンドA、Bともに、1万口当たり1万円の基準価額時に、100万円を投資したとします。

運用はA、Bともに成功し、1年後に20%の利益が出て、20万円分の利益が出たとします。(素晴らしい運用成績!)

 

ファンドAでは、分配金として20万円を投資家に分配します。

その際に、当然税金が20%かかりますので、投資家に渡る金額は、

  (ファンドAの分配金受取額): 20万 × 0.8 = 16万円

となります。

儲けはすべて分配されたので、基準価額は1万円のままです。

ここで、長期投資家は受け取った分配金をファンドAに自ら再投資します。

すると、

【ファンドA投資家の1年後状況】

  ファンドA評価額 = 116万円

  投資額 = 116万円

  含み益 = 0円

  売却時残額 = 116万円

となります。

 

一方、ファンドBは分配金を出しませんので、儲け分が基準価額に反映されます。

  (ファンドBの基準価額): 1万 × 1.2 = 1.2万円 (1万口当たり)

基準価額が上昇するだけでは、含み益が増えるだけで課税はされません。

よって、

【ファンドB投資家の1年後状況】

  ファンドB評価額 = 120万円

  投資額 = 100万円

  含み益 = 20万円

  売却時残額 = 116万円 (含み益20万円に20%課税されるため)

となります。

 

 

さて、ファンドA、Bをこの時点で比較すると、どうか?

売却時残額が、ファンド清算時の残額となります。この時点では、同じですね。

ファンドB投資家のほうは含み益を20万円抱えていますので、利益確定をするときに課税されて手元にはやはり、16万円が残ります。

 

では、ともに売却せずに、さらに1年経ったらどうでしょう?

ファンドA、Bはやはり優秀で、また20%の利回りを達成したとします。

 

【ファンドA投資家の2年後状況】

  ファンドA評価額 = 134.56万円 (= 116 + 116 × 0.2×0.8)

  投資額 = 134.56万円

  含み益 = 0円

  清算時残額 = 134.56万円

 

【ファンドB投資家の2年後状況】

  ファンドB評価額 = 144万円 (= 120 × 1.2)

  投資額 = 100万円

  含み益 = 0円

 

  清算時残額 = 135.2万円

となります。

 

清算時残額を見てください。

ファンドBのほうが135.2万円となり、ファンドAよりも増えています。

これが、「税の繰り延べ効果」ですね。

ファンドAは利益に対して毎回税金を納めているので、税金分運用資金が減ってしまっています。よって、その分複利効果を失ってしまっているということになります。

これは運用期間が長ければ長いほど顕著に表れます。

 

20%の利回りで運用が5年続いたとしたら、

【ファンドAの清算時残額】

 1年後:116.00 万円

 2年後:134.56 万円

 3年後:156.09 万円

 4年後:181.06 万円

 5年後:210.03 万円

 

【ファンドBの清算時残額】

 1年後:116.00 万円

 2年後:135.20 万円

 3年後:158.24 万円

 4年後:185.89 万円

 5年後:219.07 万円

 

分配型のファンドのほうがいい場合も

長期投資をするなら、無分配ファンドを選び、税金の支払いを後回しにしたほうが有利です。

私も分配がない、あるいは少ないファンドをポートフォリオに組み入れています。

一方で、投資信託利食いのタイミングが難しいので、分配型ファンドを使い、自動的に利食いをしてくれるシステムとして活用する使い方をしている方もいるようです。

基準価額が天井のところで売却するのは不可能です。よって、定期的な分配金を受け取ることで、「時間分散利食い」をするということです。

 

私は、まだ数十年は出口戦略のことを考えるつもりはありませんが、投資の出口戦略を考える上では参考になるかもしれません。

 

次回は、続々出ている中間決算の分析をしたい!

ではー。

 

 

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