連続増配銘柄!ユー・エス・エス (4732)を分析した。
どの銘柄も軒並み下落していますね。
だんだん割安と思える銘柄が増えてきて嬉しい限りです!
ここ一年ほど新規銘柄を買わずに待っててよかった。
もちろん、すでに保有している銘柄の評価はどんどん減っていますが、売却する予定はありませんでしたから問題なしです!
さて、今回は連続増配銘柄である、ユー・エス・エス (4732)をチェックしてみます。
業績は安定的・市場も安定的
USSとはどのような会社なのか、会社情報から引用します。
USSとは「Used car System Solutions」を意味します。これはUSSがオートオークション市場のリーディング・カンパニーとして公正で透明性の高い中古車流通市場を創造し、社会の信頼に応えていくことの意思表明にほかなりません。USSはこれからもオートオークション業界NO.1企業であり続けるとともに、中古車流通市場の変革に全力を注いでまいります。これからもUSSにどうぞご期待ください。
全く馴染みのない業界ですが、中古車を取り扱うオートオークションを運営し、その出品・成約手数料を主な儲けとしているようです。
業界としては、派手な成長が見込めるようなものではありませんが、比較的安定しており、成熟した業界といえそうです。
また、USSはオートオークションの業界1位を長く維持しています。
16期連続増配・配当性向45%以上
USSは上場以来16期連続増配しています。
また、企業方針として配当性向45%以上を掲げていて、ここ数年達成させています。
私は好配当銘柄を好んで投資することにしていますが、その理由の一つが業績が多少悪くなっても配当は減額されにくいという点です。
ですので、減配は避けたいのですが、増配や明確な配当性向を明示している企業はそのリスクが他企業よりも低いと考えます。
その点でUSSは好印象ですね。
キャッシュフローはマイナスだが、財務は健全
直近、16年第3四半期の決算書を見て財務をチェックしてみます。
キャッシュフローはマイナスになっています。
営業CFはプラスで問題ないのですが、キャッシュフローをマイナスにさせている原因は財務CFです。
その内訳をみると、「配当金の支払額」がほとんどを占めていることが分かります。
本当は営業CFの範囲内でこの部分も補てんできればベストといえますが、現預金が資産の3割近くになっているので、それほど大きなマイナス要因ではないと考えます。
貸借対照表を見ると、昨年と比べて資産はあまり変化しておらず、負債は減少しており、特に問題点はありません。
また、棚卸資産は資産全体に対して非常に小さく(5%未満)、これも良好といえそうです。まぁ、もともと在庫を扱うような業態ではなさそうですしね。
一方、営業利益も大きくではありませんが微増し続けており、安定しているといえます。
基本的に内需企業
最近円安や中国の景気減速、アメリカの景気後退疑惑など色々飛び交っています。
そうした中、内需企業は比較的安定しています。
USSに関しても、海外にはあまり依存しておらず基本的に国内での売り上げを主としています。
過去の指標と比べるとまだ割安とは言えない?
過去のPERを見ると、PERで20倍程度、配当利回りで3%近くなっている年もあります。
現在のPERは、19.8倍、配当利回りは、2.68%となっており、まだ割安とはいえなさそうです。
ただ、直近の株の下げ方はかなりキツク、もう少し割安になれば買ってもよさそうなんですよね。
ただ、ここ2,3年だけを見れば現在の指標でも十分お買い得といますね。
前述したように内需企業の色が強いUSSの直近の株価の下げは、現在の市場の雰囲気に巻き込まれた形であり、本来の企業評価と乖離しているといえるかと思います。そういう意味で狙い目の企業です!
投資タイミングの目途としては、配当利回りが3%以上としたいです。
では。