メックという会社の分析
週末に本屋に行った際に呼んだ雑誌で取り上げられてました。
(雑誌名忘れた。)
どんな会社?
電子基板向け中心の薬品会社。銅表面処理剤が主力。研究開発型企業。中・台などアジア強化
電子基板に利用される薬品会社とのこと。
例によって知らない会社でしたよ。
スマホやタブレット、PCなどが売れればそれに連動して売上も向上する企業です。
割安さはまずまず
予想PER:12.9 倍
実績PBR:1.5 倍
割安さはまずまずです。特段安くもないですが。
過去5年分のPERを見ると、かなりばらつきますが、10倍台後半が多いことから割安なほうではありそうです。
決算書チェック
15年3月の決算書で、前年度からの変化を読み取ります。
貸借対照表
☆資産の部
・現金預金:4,070百万 ⇒ 5,297百万
・売掛金 :2,362百万 ⇒ 2,538百万
・棚卸資産:637百万 ⇒ 577百万
十分キャッシュが増えてますね。
在庫もだぶついておらず、いい感じ。
有形固定資産も適当に増えており、過度な、あるいは、少なすぎる投資を行っていない点も好印象です。
☆負債の部
有利子負債はゼロ。
キャッシュフロー
CFは、+1,024百万円でプラスです。
こちらも問題なし。十分なキャッシュを生み出しているようです。
少し気になるのは、14年はCFプラスでしたが、13年・12年はCFマイナスだったようです。
事業等のリスク
リスクの項目を見ると、その企業がどのような事業環境に置かれているのかわかります。
ここを読むのが結構好きです。
特に「研究開発費について」の項目に目が行きました。
2 研究開発費について
当社は、電子基板製造用薬品を中心に積極的な新製品開発を行っております。電子基板 製造における技術革新は著しく、これに対応した製品を供給するためには充分な研究開発活 動が不可欠であり、そのため当社は売上高の10%を目安として研究開発投資を行っております。
私はエンジニアですが、電子基板については全くの門外漢なのでわかりませんが、逆を言うと、参入障壁が大きいともいえるのかな。
まとめ
私の結論は「買い候補入り」です。
主なポイントは以下
・売上がキャッシュを十分に生み出している
・有利子負債がゼロで財務状況に不安が少ない
・電子基板というほぼ全ての電子機器に使われる商品に強く、リスクが分散できる
欲を言えば、もう少し安くならんかなー。